文明開化の夜
黒船に乗ってドンペンくんがやってきた。
独自の文化を頑なに守る街に、9円のもやしとか、98円の半分白菜とか270円のピエトロドレッシングとかを持って、奴らは乗り込んできた。
そこには文明のすべてが揃っている、まさに夢の国。はなまるうどんも廻るお寿司もナン食べ放題のカレー屋さんもアイスクリーム屋さんもピザ屋さんも、なんだってある!
みゆきはひとりでいって、ぱぁーっとなってすぐに夜会に向かうEちゃんに連絡したよ
「やべぇ、新山下に黒船が来た。文明開化の波がそこまで来ている。もやし9円」
「いいから早く来ないと、また席が離されちゃうよ。てかもう離されてれたけどね」
貴族たちは洋館のパーティの真っ最中で。
席は見事に離された。
今回もエリゼ光のケイタリング。
でもタルト多め。アフタヌーンティをイメージしただと!? 米を食わせろっ!
かくして、夜会に集まる貴族はこれから始まる革命の波をまだ知らない。
つづきはまた明日の月並み祭で。